6回目の生物の大量絶滅と多剤耐性菌 その1

現在までに、地球では、5回に渡り生物の大絶滅を繰り返しているといわれている。最後の5回目に当たる大絶滅が、有名な6000万年前に起こった恐竜の大絶滅です。

絶滅の原因は、巨大な火山の噴火。巨大隕石の落下。と、様々ですが、生物が大絶滅を起こしたのは、地球規模で環境を変化さる天変地異が原因と考えられている。

では、6回目の大絶滅の原因は?というより、一体、何時、6回目の大量絶滅が起こったのでしょうか?恐竜の絶滅後に、生物の大量絶滅が起こった。そんな話は、聞いたことが無い。当然だと思います、そんな大量絶滅なぞ起こっていないのですから。

6000万年前の恐竜絶滅後、主役のいなくなった地球上で、新たな主役の座に着いたのは、哺乳類でした。恐竜が地上を闊歩する時代、林の中を蠢く、鼠のような小型の生物でしかなかった哺乳類が、5回目の大量絶滅、恐竜の絶滅後に、爆発的多様的に進化して現在へと続きます。その中で、人類も誕生しました。この時代は、現在も続いています。

それじゃあ、6回目の大量絶滅なんて詐欺じゃないの。という声も聞こえてきそうですが、カリフォルニア大学バークレー校の専門家の研究では、これが、現在進行形なのだそうです。彼らの研究結果では、現在の動物種の絶滅するスピードはこれまでの100倍に達すると言います。これだけ、大量に種が絶滅していれば、大量絶滅といってもいいのではないか。これが、彼らの主張です。

地球規模の天変地異も無いのに、何故、こんなに多くの生物種が絶滅していくのでしょうか。個人的な意見ではありますが、最も考えられるのは、人間のグローバルな活動の結果、自然界に何らかの影響を与えているという可能性です。現在問題視される大規模な環境破壊。人間の活動範囲の拡大による、新しい病原体、または、そこに存在していなかった外来種の拡散。その他、人間の活動の幅が広がれば、もっと、色々な問題が出てくると思われます。